ヒヨコの育て方について

大地と共に暮らす春夏秋冬の鶏たちは、『強く、健やか』でなければならない。
薬剤に頼ることなく生き抜くためには、『免疫機能の維持』が必要不可欠。
免疫が必要な時にきちんと機能する状態を保つのに有効なのが『発酵床』
春夏秋冬の育雛は発酵床作りから始まります。

発酵床作りについて

山林

まず、養鶏場の近くの山に落ち葉と腐葉土を拾いに行く。
「近くの山」というがPoint!!
「鶏たちがこれから生活する土地にあった免疫を獲得するには、その土地の物を利用した方が良い」という考え方。

①穴
②落葉
③米ぬか

次に、
① 深さ30cm、外周5mの穴を掘る。
② 落ち葉と腐葉土と米糠を25%投入。
③ 水をかけながら、よく踏み込む。
④ ②と③を繰り返す。

7日から10日後に完成。
状態の良い発酵床は真冬でも30~35°の心地良い温度。

近くの山から落ち葉と腐葉土を持ってくるので、良い菌も悪い菌も、そのどちらでもない菌も、もちろん虫だって混入します。

このように、ひよこの時から地場の菌とふれあうことで免疫を獲得すると同時に、免疫機能を正常に維持できるように促します。

☆春夏秋冬の育雛はスパルタ式☆

病気を毛嫌いせず、あらゆる菌から隔離せず、これらを受け入れること、
四季の気候と気温の変化を受け入れること、
育雛において、これらを大切にしています。

「一切の病気にかからない」状態を目指しているのではなく、『たとえ病気にかかっても、軽症で済むぐらいの免疫力を持っている』状態を目指しています。

生き抜くために、自然免疫も獲得免疫も正常に機能する強健な鶏になることが、春夏秋冬の育雛方針です。